クイックマンからのお知らせ

誤ってデータを削除してしまったときに気を付けていただきたいこと

2020.04.24

クイックマンでは、日々いろんなお客様からデータ復旧のご相談をいただいております。
ご相談いただく内容によって、論理障害？物理障害？それとも重度？と大まかに判断をしながらお話を
伺っていくのですが、その中でもちょっと慌てそうになるのがデータを誤消去してしまった場合のデータ復旧です。

今回は、誤った操作でデータを消去してしまった、フォーマットしてしまった後に気を付けていただきたいことを
紹介できればと思います。

①”論理障害”との違い

大体の復旧業者で案内をされているのが、一般的に論理障害といわれているものと誤消去は別障害で
扱われていることが多いです。論理障害は、何かしらのデータ破損が原因でWindowsが起動しなくなったり、
ファイルやフォルダが開けなくなるといったトラブルが一般的ですが、誤消去の場合、読んで字の
ごとくですが、誤った操作によってデータが消えてしまうことです。しかしパソコンでは、操作上の
お作法が正常に行われての結果、データを消去した。という動きになってしまうため、データ復旧の
カテゴリーの中でも別枠扱いになるのかな？と思います。

②書き込まれたデータの消え方

ファイルやフォルダを右クリックでの削除や”delete”キーを押して削除した場合、ごみ箱にデータが移動して
もともとデータが存在した場所から消えますよね？これって実はデータを”削除”したのではなくて、データを”移動”
させただけなのです。データ的にはまだ”削除”状態ではありません。あくまでごみ箱はいつでも削除してよいデータの
“保存場所”でしかないことを覚えておいてください。ごみ箱を空にするなどしてデータを表示させなくして
初めてデータを削除した状態になります。

③削除してしまったデータは？

一般的にパソコンでは、という言い方になりますが、データを消去された時点ではデータは残っています。
上書きを含めて何かしらのデータが書き込まれない限りデータは残り続けます。
様々なデータが上書きされることによって削除されたデータは少しずつ消去されていき、
最後に完全に痕跡がなくなります。

ディスクのクリーンアップなどを実行された経験のある方はお分かりになるかと思いますが、
断片化されたデータの削除はファイル削除後のファイルの残骸が多いです。

④削除したまま放置するとどうなるの？

削除されたデータが存在していた領域は、いつでも新しいデータを書き込むことができる”空白の領域”
としてパソコン上では扱われます。前述の②で説明した通り、別のデータが上書きされ、断片化された
元のデータだけが残り、お持ち込みいただいて解析作業を行っても、破損ファイルとしてしか拾ってこないか、
データの再構築すらできずにデータとしては認識されれない、つまりデータが存在しないということもあります。
たまにあるのですが、2か月前に削除した○○のデータを・・・とか、1年前に削除した・・・といったご相談を
頂くこともあります。復旧できなくはないと思いますが、復旧作業の成功率は、限りなくゼロに近い状態と
なってしまいます。

◆まとめ◆

誤消去データ復旧は、データを消してしまってから時間がたてばたつほど、データ復旧が成功する見込みが
低くなっていきます。そのため、お問い合わせをいただいた際には、対象機器の電源を必ずその場で落として
頂くようにお願いをしております。会社様の中には業務上停止できないサーバーなどがあるかと思います。
そのような場合はこまめにバックアップを行っていただくなどして大切なデータを守っていただくことで、
トラブル回避ができるのでは？と考えております。
誤って削除してしまったデータでどうしても必要なデータって少なからずあろうかと思います。
クイックマンではどんなトラブルでも全力で対応しております。お困りことがございましたら、
ぜひ、フリーダイヤルよりご相談くださいますよう、よろしくお願い致します。