データ復旧事例

認識しなくなったポータブルハードディスク(WDBEZW0020BBA)からのデータ復旧(重度物理障害　滋賀県草津市　サービス業)

投稿日：2021.03.09 更新日：2021.03.09

メーカー：WesternDigital製(内蔵：WesternDigital製)
型番：WDBEZW0020BBA
症状：アクセスができなくなった
障害：重度物理障害
費用：118,000円(＋税)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

仕事用にサーフェスを使用しているのですが、容量が足らないのでこのハードディスクを追加しました。現地で撮影した動画のデータを主に保存していますが、それ以外にも写真やエクセルなどを保存しています。先日から突然使用できなくなりました。電源のランプはついているので、動いているとは思います。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行ってみました。起動させてからほどなくして非常に小さな音ですが、カチカチという連続した異音が聞こえてきました。ヘッド損傷の可能性が高く、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードdh市宇久の開封を行い、目視可能な範囲で粉塵等の確認を行いましたが、痕跡がなかったため、ヘッド交換作業を行うことにしました。その後、改めて専用機器での状態の確認を行い、正常に起動していることが確認できたため、クローン作業を開始しました。作業の途中で何度かヘッドの再交換作業を行い、なんとかデータ領域全体応クローン作業を完了させることができました。クローンディスクのデータ領域へのアクセスを試みると、データの存在が確認できたため、データの一時確保を行いました。30ファイル程度のオープン確認を行ってみたのですが、そのうち2ファイルに破損が見つかりました。復旧成功率としては95%以上と判断し、作業の結果をお客様にお伝えしました。

復旧作業の結果

一時取得したデータをリスト化し、お客様に状態を確認いただいたうえで、重要データのオープン確認依頼をお願いしました。指定いただいた10ファイルのオープン確認を行ってみましたが、10ファイルすべて正常に開けることが確認できたため、復旧成功と判断いただきました。納品用媒体に一時確保したデータをコピーし、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

全ての障害において、ファイル破損は少なからず可能性としては潜在的にも存在しています。不良セクタが発生しているクローン作業や重度物理障害対応の場合はほぼ間違いないですが、論理障害であっても解析作業が必要な場合は、破損データが含まれる形でのデータ復旧となります。解析作業はデータが書き込まれている領域全体に対して再構築可能なデータをファイル化して復旧するため、過去に削除されたデータで、一部の情報が欠損していると、破損ファイルとして復旧されてきます。このようなことから、もともと想定していたデータ量より増加したデータをお渡しすることもあります。定額プランにてご依頼をいただいた場合は、作業の結果データ量がもともとのハードディスクの容量を超えることがあっても費用が変わることはありません。ハードディスクのトラブルが発生してしまったらクイックマンへぜひご相談ください。