データ復旧事例
兵庫県高砂市エリアデータ復旧事例|HDD交換後にアクセスできなくなったSynology DS1618+からデータ復旧に成功
メーカー:Synology製
型番:DiskStation DS1618+
容量:4TB×6台
症状:HDD交換後のリビルド中に共有フォルダへアクセスできない
障害:複合障害(RAID5構成で複数HDDに物理障害)
期間:先行納品まで4日/全データ納品まで9日
お問合せ内容:メンテナンス後、Synology DS1618+にアクセスできない
兵庫県高砂市エリアの製造業様から「工場のSynology DS1618+に突然アクセスできなくなった」とご相談をいただきました。DS1618+(4TB×6/RAID5)には図面や製造記録を保存しており、数日前からHDDエラーが出ていたため1台を交換してリビルドを開始したところ途中で止まり、その後は共有フォルダが開けない状態になったとのことでした。直近2カ月分はバックアップが正常にできておらず、できるだけ早く業務を再開したいとのご要望で神戸三宮ラボへお持ち込みいただきました。
診断結果:複数HDDの物理障害によりRAID5が崩壊していると判断
Synology DS1618+から6台のHDDを取り出し、データ復旧専用機器で1台ずつ状態を確認しました。交換後の1台にはまだデータが保存されておらず、リビルドの途中でRAID崩壊したと判断しました。1台には広い範囲の不良セクタ、交換した1台には読み取りエラーを伴う物理障害が見つかり、残り4台は大きな異常はありませんでした。6台中5台でRAIDを構成し新しいHDDに交換後自動リビルドが行われている間に、既存のHDDに負担がかかってしまい物理的な障害が発生。結果RAID5を構成できる条件が失われRAID崩壊が起こったと判断しました。これ以上の通電で悪化させないよう復旧手順を慎重に組み立てる方針としました。
復旧作業実施:障害ディスクのクローン作成と仮想RAID構築でデータ抽出を実施
復旧作業では、まず障害が確認された2台のHDDをデータ復旧専用機器に接続し、セクタ単位で解析しながら負荷を抑えて精密なクローンディスクを作成しました。
一般のパソコン修理店などで使用されるデュプリケーターでは、読み取り不能な不良セクターを単にスキップしてしまいますが、当店のデータ復旧専用機器は、コピーでは無くイメージングと言うデータの回収方法を採用しています。
ドライブの動作を高度に制御し、エラー箇所に粘り強く再試行を繰り返すことでデータを可能な限り読み取るので、復旧率が格段に上がります。
クローン完成後は正常な4台とクローン2台を組み合わせてRAID5の構成情報を特定し、仮想RAIDボリュームを構築しました。そのうえでファイルシステムの状態を確認しつつ、最重要データである図面データや製造用共有フォルダを優先して抽出し、読み取りエラーの有無をチェックしながら作業を進めました。
復旧作業の結果:約12TBの業務データを9日で復旧
仮想RAIDの確認の結果、Synology DS1618+には約12TBの業務データが残っており、その多くを問題なく読み出せる状態まで回復できました。直近2カ月分の図面と出荷データが含まれた関連フォルダを優先して抽出し、お預かりから4日後に外付けHDDで先行納品しました。その後残りのデータも順次コピーし、9日後に全データを納品すると「バックアップに無かった分まで戻ってきた」とほっとされたご様子でした。
技術者より:HDDエラーとリビルド表示を見たら自己判断で進める前にご相談を
RAID5でHDDエラーが出た状態で自己判断で交換し、そのままリビルドを進めながらいつも通りNASを利用すると、リビルドの負荷と利用の負荷により別のHDDの不良が表面化してアクセスできなくなることがあります。エラー表示は「そろそろ限界です」というサインですので、電源の入り切りや再リビルドを試す前に、まずは専門業者や保守窓口へご相談ください。NASとは別の外付けHDDなどへ定期的にバックアップを取っておけば、同じようなトラブルでも復旧の選択肢が広がります。またバックアップはただ行うで明けでは無く復元できるかが重要です。データ管理や運用を含めてルールを社内で整備する事も重要です。
まとめ:高砂市×Synology DS1618+×リビルド中アクセス不能からのデータ復旧
今回の事例は、高砂市の製造業様が使っていたSynology DS1618+(4TB×6/RAID5)が、HDD交換後のリビルド中にアクセス不能になったケースです。データ復旧専用機器で障害ディスクのクローンを作成し、仮想RAIDからデータを抽出することで、バックアップに無かった直近2カ月分も含めてデータを回収しました。高砂市周辺でNASのエラーやアクセス不能が起きた際は、再起動を繰り返す前にご相談ください。
FAQ
Q1. 高砂市で使っているSynology DS1618+がリビルド中に止まり、共有フォルダにアクセスできません。同じようにデータ復旧は可能でしょうか。
A1. HDDの状態やエラーの進行度合いによって結果は変わりますが、本事例のように複数台に物理障害があっても、通電を控えた状態でお預かりできれば復旧できる可能性は十分あります。リビルドが止まったあとに再起動を繰り返すと状況が悪化することがあるため、症状が出た時点で電源を落とし、早めにご相談いただくことをおすすめします。
Q2. RAID5でHDDを1台交換しただけなのに、なぜここまで大きな障害になってしまうのでしょうか。
A2. RAID5は1台までの障害には強い仕組みですが、長期間稼働した環境では他のディスクにも見えないレベルの劣化が進んでいることがあります。リビルドは全データを読み直す重い処理のため、通常利用しながらリビルドを行うとそのタイミングで二台目のディスクに不良セクタが表面化し、一気にRAID構成が崩れてしまうことがあります。表向きは問題がなくても、エラー表示が出た段階で慎重な対応が必要です。
Q3. バックアップが二カ月前までしかなくても、今回のように最新データまで戻せることは多いのでしょうか。
A3. NAS側の障害が論理的な崩れにとどまり、物理的な損傷が広がっていなければ、バックアップに含まれていない最新データまで復旧できるケースは少なくありません。ただし、通電を続けたり無理なリビルドを繰り返したりすると物理障害が悪化し、取り出せる範囲が狭くなります。バックアップとあわせて、障害発生後の初動が結果を大きく左右するとお考えください。
Q4. Synology DS1618+で再び同じトラブルを防ぐために、運用上どのような点に気をつければよいでしょうか。
A4. まずは管理画面の警告をそのままにせず、HDDのエラーが出た時点で状況を記録しつつ専門家に相談することが大切です。そのうえで、古いHDDを計画的に交換することや、NASとは別系統の外付けHDDへのバックアップを併用することをおすすめします。障害が起きたあとに慌てて対処するよりも、日頃から「退路」を用意しておくイメージで運用していただくと安心です。
Q5. 高砂市以外のエリアからでも、Synology DS1618+や他社NASのデータ復旧を依頼できますか。
A5. はい、今回のようなSynology DS1618+はもちろん、QNAPやBUFFALOなど各社NASについても宅配便でのご依頼が可能です。神戸三宮ラボへのお持ち込みが難しい場合は、NAS本体またはHDDのみを安全な梱包でお送りいただければ、到着後に診断とお見積りを行います。地域に関わらず、まずは現在の症状や型番、HDD本数などをお知らせいただければ、最適な進め方をご案内いたします。
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