データ復旧事例
神戸市灘区データ復旧事例|I-O DATA HDCL-UT2.0KがCRCエラーでアクセスできなくなった外付けHDDからのデータ復旧に成功
メーカー:I-O DATA(アイオー・データ)製
型番:HDCL-UT2.0K 容量:2TB
症状:アクセスできない
障害:複合障害
期間:1週間
お問合せ内容:CRCエラーが出て顧問先の経理データが開けない状況に
神戸市灘区の税理士事務所様より、「外付けHDDをつなぐとエラー表示が出て顧問先の経理データが開けない」とのお問い合わせをいただきました。ご使用の機種は I-O DATA HDCL-UT2.0Kで、開業当初から5年以上にわたり、顧問先ごとの会計ソフトのバックアップデータや申告用PDF、エクセル管理表などを保存してこられたとのことです。数日前までは問題なく使えていたものの、ある日PCに接続するとエクスプローラー上にはドライブが表示されるものの、ダブルクリックするとフリーズしてしまい、その後の再起動では「場所が利用できません。E:\ にアクセスできません。データエラー(巡回冗長検査(CRC))」というメッセージが表示されるようになってしまったと伺いました。バックアップは数か月前のものしかなく、申告期限や月次決算を控えていることから、「1週間くらいで復旧してもらえるならお願いしたい」とのご要望で、神戸三宮ラボへお持ち込みいただきました。
診断結果:HDD本体は動作するものの、不良セクタとファイルシステム破損を確認
お持込頂き外付けケースからHDD本体を取り出し、データ復旧専用機器に直接接続して診断を行いました。通電テストではスピンアップは正常で異音もなく、モーターや基板に重度の物理障害は見られませんでした。一方で、データ領域をセクタ単位で確認すると、特定範囲に読み取りエラーが連続して発生しており、経年劣化に伴う不良セクタが広がっている状態でした。また、パーティションテーブルとNTFSファイルシステムの先頭部分に論理的な破損があり、Windowsからは正常なドライブとして認識できず、結果としてCRCエラーが表示されていると判断しました。物理障害は重度ではなく、適切にクローン作成を行えばデータ復旧の可能性は高いと判断し、お客様にはおおよそ1週間程度での復旧見込みをご説明したうえで作業に進みました。
復旧作業実施:精密なクローンディスク作成とNTFS構造の修復を慎重に実施
復旧作業は、まず元のHDDをデータ復旧専用機器に接続し、不良セクタが集中している領域を把握しながらセクタ単位で解析を行い、負荷を抑えたモードで精密なクローンディスクを作成しました。エラーの多い領域については、一度に強い負荷をかけず、読み取れるセクタを優先して取得し、時間をかけて可能な限りデータを保全していく方法を採用しました。クローンディスク作成後は、オリジナルディスクへのアクセスを止め、クローン側でNTFSファイルシステムの解析を実施しました。破損していた管理情報を修復することで、顧問先ごとのフォルダ構成が再度確認できるようになり、会計ソフトのバックアップファイルや申告用PDF、エクセル管理表など、必要なファイル群が一覧できる状態まで回復させることができました。最後にファイルの整合性を確認し、特に重要と伺っていた直近1年分の経理フォルダについては重点的に動作確認を行いました。
復旧作業の結果:約1.3TBのデータをほぼ完全に復旧し、お預かりから5日後に納品
クローンディスクから抽出したデータを確認した結果、総容量約1.3TBのうち、ほぼ全てのデータが正常に復旧できていることが分かりました。顧問先別フォルダ内の会計データや申告書類、証憑PDF、試算表なども問題なく開くことができ、破損していたファイルはごく一部に留まりました。お客様には解析経過と復旧状況を途中でご報告し、ご了解をいただいたうえで、復旧したデータを外付けHDDに確保し、お預かりから5日後に納品いたしました。税理士事務所様からは、「CRCエラーの表示を見て本当に焦ったが、期限まで余裕を持って戻してもらえて助かった」「古いバックアップからやり直す覚悟をしていたので、ほとんどそのままの状態で戻ってきて驚いた」との声をいただきました。
技術者より:CRCエラー時は繰り返しアクセスせず早めの診断を
「データエラー(巡回冗長検査(CRC))」というエラーメッセージは、HDD内部で読み出したデータが正しくないと判断された際に表示されるもので、ケーブル不良などのケースもありますが、多くの場合はセクタ不良などHDD自体の劣化が背景にあります。この状態で何度もアクセスを繰り返すと、読み取り負荷がかかることで不良セクタがさらに広がり、結果として復旧できる範囲が狭まってしまうリスクがあります。今回のように経年使用の外付けHDDに大量の業務データを保存している場合、エラー表示や挙動の変化を感じた段階で無理に操作を続けず、早めに専門業者へ診断を依頼することが重要です。また、同じHDD1台にすべてを頼るのではなく、定期的なバックアップと世代管理を組み合わせることで、万一の故障時にも業務への影響を最小限に抑えられます。
まとめ:神戸市灘区の税理士事務所で外付けHDD障害から業務継続を支えた復旧事例
本事例は、神戸市灘区の税理士事務所様が使用していた I-O DATA HDCL-UT2.0K(2TB)が、長年の使用により不良セクタが蓄積し、CRCエラーの発生とともにアクセス不能になったケースです。データ復旧専用機器によるクローンディスク作成とファイルシステム解析によって、顧問先ごとの経理データや申告資料を含む約1.3TBのデータをほぼ完全な状態で復旧し、お預かりから5日後に外付けHDDで納品しました。確定申告や月次決算を控えたタイミングでのトラブルでしたが、早期にご相談いただいたことで、バックアップからの作り直しを行うことなく、実務に使える形でデータを取り戻すことができた事例といえます。
FAQ
Q1. CRCエラーが表示された場合、自分でできる対処はありますか?
CRCエラーが出ている状態で何度もアクセスを繰り返すと、症状を悪化させる可能性があります。ケーブルの差し替えや別PCでの確認程度に留め、それでも改善しない場合は電源を切り、専門業者への診断を検討することが安全です。
Q2. 市販の復旧ソフトで試してから依頼しても大丈夫ですか?
市販ソフトは論理障害向けであり、不良セクタなど物理的要因がある場合には負荷をかけてしまうことがあります。特に業務データが入っている場合は、ソフトの使用がかえって状況を悪化させる可能性もあるため、事前相談をいただく方が安心です。
Q3. 外付けHDD1台に顧問先データをまとめて保存するのは危険ですか?
HDDは消耗品であり、1台のみの保存では故障時にすべてのデータが失われるリスクがあります。少なくとも別のHDDやNASなど、複数の媒体にバックアップを分散しておくことが望ましいといえます。
Q4. 同じようなケースでは復旧にどれくらいの日数がかかりますか?
HDDの状態やデータ容量にもよりますが、今回のような軽度物理障害を伴う論理障害の場合、おおよそ数日から1週間程度での復旧が目安となることが多いです。
Q5. 今後CRCエラーを防ぐためにできる対策はありますか?
完全に防ぐことは難しいものの、5年以上使用しているHDDは早めの交換を検討すること、定期的なバックアップとHDD状態チェックツールの活用により、トラブルの前兆に気付きやすくなります。
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