
データ復旧事例
香川県坂出市データ復旧事例 電源断後にアクセスできなくなったBuffalo製NAS TeraStation TS5400DN12W6のデータ復旧に成功

メーカー:Buffalo(バッファロー)製
型番:TeraStation TS5400DN12W6 容量:3TB×4
症状:アクセスできない
障害:複合障害
期間:6日
※オプション料金別
お客様より:突然アクセスできない
香川県坂出市の製造業様より、「工場の電源トラブル後からNASに全くアクセスできない」とのご相談がありました。対象は Buffalo 製 NAS「TeraStation TS5400DN12W6(3TB×4/RAID5)」で、生産図面や検査記録など日次で更新されるデータが保存されています。まずはメーカー(Buffalo)のデータ復旧サービスを検討されたものの、診断までに約1週間、復旧に2〜3週間を要する可能性があると案内され、操業スケジュール上その期間を待つことが難しいとのことで、当社に短いリードタイムでの復旧をご希望されました。遠方のため郵送で機器一式をお送りいただき、着荷次第ただちに診断に着手しました。
データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。
診断の結果:RAID崩壊+HDD2台の障害:うち1台は重度物理障害
着荷後に筐体を開封し、4台のHDDをデータ復旧専用機器へ個別接続。ヘルス状況と読み取り安定性を精査したところ、1台で広範囲の不良セクタ(軽度物理障害)、もう1台で磁気ヘッドの経年劣化による重度物理障害を確認しました。電源断のタイミングでキャッシュの書き戻しが不完全となり、RAID5のメタ情報に不整合が発生したことが、NASが立ち上がらない主因と判断されます。重度障害ディスクを作業系から除外し、軽度障害ディスクについてはクローン化を行い、正常HDD×2とクローン×1の計3台で仮想RAID再構築を行う方針をご提案。お客様にご了承頂いたうえで復旧工程へ進みました。
復旧作業実施:精密クローン作成→仮想RAID再構築→ボリューム解析
軽度障害HDDはデータ復旧専用機器でセクタ単位の精密クローンを作成。ヘッド負荷やリトライ回数、読み飛ばし幅を微調整し、不良領域の取得可能性を最大化しました。続いて、正常HDD×2とクローン×1を組み合わせ、RAIDストライプ順序・パリティ回転・オフセットを解析して仮想RAIDを構築。ボリュームを安全にマウントした後、ファイルシステムの整合性チェックを実施し、ディレクトリツリーの再走査で主要フォルダ(図面データ、生産記録、品質管理資料、会計関連)を重点確認しました。欠損の恐れがある領域は先行抽出を避け、後工程で慎重に再取得する段取りとしました。
復旧作業の結果:リモート確認→外付けHDDに確保して納品
仮想RAID上でデータ領域の読み出しに成功し、業務に直結するフォルダ一式の抽出が可能になりました。復旧率は高く、連番の図面と検査記録、当月の生産計画ファイルなど重要データの開封検証も良好です。遠方のお客様のため、弊社検証端末にリモート接続いただき、実際にファイルを開きながら動作をご確認いただきました。問題なく閲覧・コピーができることを確認後、外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お預かりから6日間で全工程を完了し、メーカー復旧より短いリードタイムで生産再開に間に合わせることができました。
技術者より
停電や瞬断の直後は、RAIDメタ情報の不整合や書き込み途中のファイル破損が生じやすく、通電の繰り返しや自動再構築は症状を悪化させることがあります。異常ランプ点灯や異音が出た時点で電源を落とし、状態に応じた手順(重度障害ディスクの分離、軽度障害ディスクのクローン化、仮想RAID再構築)に進むことが重要です。再発防止には、工場設備のUPS導入や、NAS側のスケジュールバックアップ・世代管理が有効です。月次ではなく日次バックアップを基本とし、設計・生産・品質部門の更新頻度に応じて世代数を調整する運用を推奨します。
まとめ
本事例は、香川県坂出市の製造業様からの郵送案件で、電源障害を契機にRAID崩壊+HDD2台の物理障害(うち1台は重度)を併発した Buffalo TeraStation TS5400DN12W6(3TB×4/RAID5)の復旧です。重度障害ディスクを除外し、軽度障害ディスクを精密クローン化して、正常2台とあわせて仮想RAID再構築を実施。ファイルシステムの整合性を検証しつつ、主要フォルダの抽出に成功しました。確認はリモートで実施し、外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お預かりから6日間で完了し、操業スケジュールへの影響を最小限に抑えることができました。
FAQ
Q1. メーカーの復旧サービスと御社の違いは何ですか?
A. どちらも復旧自体は可能ですが、当社は案件に応じて短いリードタイムを重視した運用が可能です。必要に応じて工程を並列化し、優先データを先行抽出します。
Q2. 停電後にやってはいけないことは?
A. 繰り返しの電源ON/OFFや自動再構築の放置は危険です。通電を止め、状態に応じたクローン前提の保全措置へ進むことを推奨します。
Q3. HDDが2台不良でも復旧できますか?
A. 状況により可能です。重度障害ディスクを除外し、軽度側をクローン化+仮想RAIDで再構築できれば、実データに到達できるケースがあります。
Q4. 郵送依頼でもデータの中身を確認できますか?
A. 可能です。復旧後にリモート接続で弊社端末へアクセスいただき、実ファイルを開いてご確認いただけます。
Q5. どのくらいの期間で完了しますか?
A. 障害度とデータ量によりますが、郵送案件では5〜7日で完了するケースが多く、優先フォルダの先行抽出にも対応します。
【クイックマンからのお知らせ】
今までご相談とご要望の多かった香川県・高松のお客様にご対応させていただけるよう
「データ復旧クイックマン高松松縄受付店」をオープンしました。
詳細は下記よりご確認ください。
データ復旧クイックマン 心斎橋本店大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル4F [caption id="attachment_1897" align="aligncenter" width="420"]![]() |
データ復旧クイックマン 梅田大阪駅前店大阪市北区梅田1丁目1-1番3 大阪駅前第3ビル 2F [caption id="attachment_1898" align="aligncenter" width="420"]![]() |
(東急ハンズから長堀通沿いに東へ30秒) |
(大阪駅から地下街で直結、大阪駅真正面) |
データ復旧クイックマン 神戸三宮ラボ神戸市中央区東町116-2 オールドブライト4F [caption id="attachment_1897" align="aligncenter" width="420"]![]() |
データ復旧クイックマン 名古屋本店名古屋市中区丸の内2-19-25 MS桜通 9F [caption id="attachment_11891" align="aligncenter" width="420"]![]() |
(三宮駅からさんちか通ってすぐ!市役所の南側です) |
(地下鉄桜通線「丸の内駅」から徒歩1分) |
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嶌津 篤勝(しまづ あつかつ) |
お問い合わせ:
Tel:0120-775-200
✉:info@s-systems.jp
https://www.quickman-pc.com/rescue/
メーカー:Buffalo(バッファロー)製
型番:TeraStation TS5400DN12W6 容量:3TB×4
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香川県坂出市の製造業様より、「工場の電源トラブル後からNASに全くアクセスできない」とのご相談がありました。対象は Buffalo 製 NAS「TeraStation TS5400DN12W6(3TB×4/RAID5)」で、生産図面や検査記録など日次で更新されるデータが保存されています。まずはメーカー(Buffalo)のデータ復旧サービスを検討されたものの、診断までに約1週間、復旧に2〜3週間を要する可能性があると案内され、操業スケジュール上その期間を待つことが難しいとのことで、当社に短いリードタイムでの復旧をご希望されました。遠方のため郵送で機器一式をお送りいただき、着荷次第ただちに診断に着手しました。
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診断の結果:RAID崩壊+HDD2台の障害:うち1台は重度物理障害
着荷後に筐体を開封し、4台のHDDをデータ復旧専用機器へ個別接続。ヘルス状況と読み取り安定性を精査したところ、1台で広範囲の不良セクタ(軽度物理障害)、もう1台で磁気ヘッドの経年劣化による重度物理障害を確認しました。電源断のタイミングでキャッシュの書き戻しが不完全となり、RAID5のメタ情報に不整合が発生したことが、NASが立ち上がらない主因と判断されます。重度障害ディスクを作業系から除外し、軽度障害ディスクについてはクローン化を行い、正常HDD×2とクローン×1の計3台で仮想RAID再構築を行う方針をご提案。お客様にご了承頂いたうえで復旧工程へ進みました。
復旧作業実施:精密クローン作成→仮想RAID再構築→ボリューム解析
軽度障害HDDはデータ復旧専用機器でセクタ単位の精密クローンを作成。ヘッド負荷やリトライ回数、読み飛ばし幅を微調整し、不良領域の取得可能性を最大化しました。続いて、正常HDD×2とクローン×1を組み合わせ、RAIDストライプ順序・パリティ回転・オフセットを解析して仮想RAIDを構築。ボリュームを安全にマウントした後、ファイルシステムの整合性チェックを実施し、ディレクトリツリーの再走査で主要フォルダ(図面データ、生産記録、品質管理資料、会計関連)を重点確認しました。欠損の恐れがある領域は先行抽出を避け、後工程で慎重に再取得する段取りとしました。
復旧作業の結果:リモート確認→外付けHDDに確保して納品
仮想RAID上でデータ領域の読み出しに成功し、業務に直結するフォルダ一式の抽出が可能になりました。復旧率は高く、連番の図面と検査記録、当月の生産計画ファイルなど重要データの開封検証も良好です。遠方のお客様のため、弊社検証端末にリモート接続いただき、実際にファイルを開きながら動作をご確認いただきました。問題なく閲覧・コピーができることを確認後、外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お預かりから6日間で全工程を完了し、メーカー復旧より短いリードタイムで生産再開に間に合わせることができました。
技術者より
停電や瞬断の直後は、RAIDメタ情報の不整合や書き込み途中のファイル破損が生じやすく、通電の繰り返しや自動再構築は症状を悪化させることがあります。異常ランプ点灯や異音が出た時点で電源を落とし、状態に応じた手順(重度障害ディスクの分離、軽度障害ディスクのクローン化、仮想RAID再構築)に進むことが重要です。再発防止には、工場設備のUPS導入や、NAS側のスケジュールバックアップ・世代管理が有効です。月次ではなく日次バックアップを基本とし、設計・生産・品質部門の更新頻度に応じて世代数を調整する運用を推奨します。
まとめ
本事例は、香川県坂出市の製造業様からの郵送案件で、電源障害を契機にRAID崩壊+HDD2台の物理障害(うち1台は重度)を併発した Buffalo TeraStation TS5400DN12W6(3TB×4/RAID5)の復旧です。重度障害ディスクを除外し、軽度障害ディスクを精密クローン化して、正常2台とあわせて仮想RAID再構築を実施。ファイルシステムの整合性を検証しつつ、主要フォルダの抽出に成功しました。確認はリモートで実施し、外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お預かりから6日間で完了し、操業スケジュールへの影響を最小限に抑えることができました。
FAQ
Q1. メーカーの復旧サービスと御社の違いは何ですか?
A. どちらも復旧自体は可能ですが、当社は案件に応じて短いリードタイムを重視した運用が可能です。必要に応じて工程を並列化し、優先データを先行抽出します。
Q2. 停電後にやってはいけないことは?
A. 繰り返しの電源ON/OFFや自動再構築の放置は危険です。通電を止め、状態に応じたクローン前提の保全措置へ進むことを推奨します。
Q3. HDDが2台不良でも復旧できますか?
A. 状況により可能です。重度障害ディスクを除外し、軽度側をクローン化+仮想RAIDで再構築できれば、実データに到達できるケースがあります。
Q4. 郵送依頼でもデータの中身を確認できますか?
A. 可能です。復旧後にリモート接続で弊社端末へアクセスいただき、実ファイルを開いてご確認いただけます。
Q5. どのくらいの期間で完了しますか?
A. 障害度とデータ量によりますが、郵送案件では5〜7日で完了するケースが多く、優先フォルダの先行抽出にも対応します。
【クイックマンからのお知らせ】
今までご相談とご要望の多かった香川県・高松のお客様にご対応させていただけるよう
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詳細は下記よりご確認ください。
データ復旧クイックマン 心斎橋本店大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル4F |
データ復旧クイックマン 梅田大阪駅前店大阪市北区梅田1丁目1-1番3 大阪駅前第3ビル 2F |
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