データ復旧事例

【TVで紹介】　メンテナンス後から使用できないQNAP製NASからのデータ復旧（大阪府池田市　法人様）

投稿日：2025.07.01 更新日：2025.07.01

メーカー：QNAP製
型番：TS-462-4G
お客様からの症状：メンテナンス後から起動できない
障害：物理障害
期間：5日

お客様より：TS-462-4Gのメンテナンスを行ってから起動できなくなってしまいました。

会社の休業日を利用してTS-462-4Gのファームウェアの更新などのメンテナンスを行っていました。事前にたまにデータの読み書きができないという相談があったためにファームウェアの更新などを行っていたのですが、一通りの作業が終わってから再起動を行うと、そのまま起動できなくなってしまいました。エクセルやPDFなどのデータを保存しているサーバになります。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：初期診断の結果、物理障害の発生を確認しました。

TS-462-4Gにて使用されているハードディスクに対して、データ復旧専用機器にて初期診断を行ってみると、1番のハードディスクから、不良セクタの発生を確認しました。残りの３だいのハードディスクからは物理的な障害の発生は起こっておらず、正常に使用できている状態でした。正常な3台のハードディスクにて取り急ぎRAIDの確認を行ってみたのですが、RAID5の再構築を行うことが出来ない状態になってしまっていたため、物理障害での対応を行うことにしました。

TS-462-4Gのデータ復旧作業にチャレンジです

念のためということもあり、1番のディスク以外の3台のハードディスクに対してもクローン作業を行いました。その結果、1番ディスクに関しては負荷調整を行っていくことで、全領域の情報の取得に成功し、それ以外の3台のクローン作業も全領域の情報の取得に成功しました。作成した4台のクローンディスクからRAID5の再構築を行ってみると、構築自体は成功していたのですが、データの存在が確認できるような状態ではなかったため、論理ボリュームの可能性があったため高度解析を行ってみました。その結果、RAID5の構成で論理ボリュームを使用されていることが確認でき、フォルダやファイルの存在も確認できる状態に何他ため、確認できたデータの一時取得を行いました。一時取得が出来たデータの中からエクセル、ワード、PDF、写真のデータをそれぞれ50ファイルずつピックアップしてオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルはすべて正常に平めることが出来たため、復旧作業成功と判断しました。

復旧作業結果：TS-462-4Gからのデータ復旧に成功！

取得できたデータを、梅田大阪駅前店にて取得できたデータの確認を行っていただきました。お客様にて重要度の高いデータの確認を行っていただいたところ、復旧作業成功と判断を頂くことができました。データ確認時にお持ち込みをいただいた納品用機器へデータの移行を行って、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より：起動できないQNAP製NASでもクイックマンでデータが可能性があります！

QNAP製にかかわらず、NAS自体には皆様が使用されているWindowsやMacのように、OSと呼ばれるものが存在しています。Windowsのユーザー様はご存じですが、毎月の決まったタイミングでアップデートが行われますが、NASについても脆弱性などが見つかった場合にはアップデートが配信されます。ほとんどの場合で特にエラーの発生をすることがなくインストール作業が完了し、使用し続けることができますが、まれに、インストールが失敗し、NASのOS部分に存在しているファイルがエラーデータとなって起動できなくなるということがあります。また、論理ボリュームでデータの保存領域からのデータ復旧を行っていく場合は、かなりの確率でRAIDを構成していた正しいディスクの組み合わせが必須となってきます。機器のお道込みをしていただける場合は、障害発生時のディスク構成でお持ち込みいただきますよう、お願いいたします。