パソコン修理・データ復旧事例紹介CASE STUDY

2021年 データ復旧 業者 生き残りへの戦いはこれからだ!(トレンド&ニュース)

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2021年もあっという間にひと月が経過しましたが、

データ復旧業界ではひそかに大きな転換点を迎えたかのような市場の変化が見うけられました。

このコラムでは3分程度のコラムを読むだけで最近のデータ復旧業界全体の大きな流れを知ることができる内容となっています。

データ復旧業界で働く方も、データ復旧をご依頼しようとされている方も

かんたんに業界の動向を知ることができる貴重な内容かと思います。

 

それではデータ復旧業界のトレンドの変化について解説いたします。

 

 

2020年のストレージ市場はついにSSDがHDDを追い抜く

 

2020年、ストレージ市場における世界全体での出荷台数は

HDDが2億5,501万台、SSDが3億1,255万台とはじめてSSDがHDDを上回りました。

ただ、記憶容量ベースではSSDが190.68EBに対しHDDは1,020.99EBと

SSDはHDDの5分の1以下に過ぎません。

これは1台当たりの平均容量がSSD 610GBに対しHDD 4,003GBという容量差に起因しています。

つまり、OSなどのスピードが求められる媒体にはSSDが使われ、

NASや外付けHDDなどの大容量が求められる媒体にはHDDが使われるという

棲み分けが明確になってきたかと思われます。

この流れは恐らく今後も加速するかと思われます。

SSDとHDDの価格差は縮まる一方で

例えば1TBのSSDとHDDそれぞれのamazon価格を見比べてみると、

SSDが約1万円、HDD(2.5in)が5,000円弱とその差は2倍程度まで縮まっています。

ただ、一般のオフィスワークではそこまでの容量が必要でない場合も多く、

500GBのSSDとHDDを比較すると更に差は縮まり、

SSD6,500円、HDD(2.5in)4,500円~5,000円とほとんど差がありません。

これまでOS用途として普及したSSDですが2021年度以降、

外付けSSDやオールフラッシュのNAS、サーバーなどの普及が進むことが予測されます。

 

データ復旧ご依頼件数におけるSSDの伸び

 

データ復旧業界においても、SSDデータ復旧ご依頼件数が伸びております。

当社へのお問い合わせ件数を見ますと、

2020年1月度、SSDデータ復旧のお問い合わせ件数は28件でした。

今年、2021年1月度では59件とほぼ倍増しています。

その構成をみると昨年はすべてパソコン用のディスクでしたが、

今年は外付けSSDやオールフラッシュNASの問い合わせが散見されます。

また、NVMeのデータ復旧についても昨年1月はほぼ0でしたが、

ここ半年では徐々に増加傾向にあります。

以前は最新のMacでのみ見られたのですが、

最近では市販のWindowsノートパソコンにも搭載されるようになりましたので、

ますますその件数は増えるであろうと予測されます。

ただ、残念ながらSSDのデータ復旧についてはまだまだ研究途上の部分も多く、

各社とも試行錯誤を繰り返している状況であるため、

大手であってもその復旧率は決して高くはありません。

SSDが搭載されたパソコンやドライブをお使いになる場合は、事前にバックアップなどの対策が重要です。

 

 

動的ボリュームのNASデータ復旧ご依頼件数が増加

 

数年前までNASといえば、

BUFFALOのTerastationやIO-DATAのLANDISKが日本での定番でした。

これらの機種は普通に構築した場合RAID1、0、5、6など一般的なRAID構成で構築されるため、

障害発生時にデータ復旧する場合もターゲットが絞りやすく、

解析が成功しやすいという特徴がありました。

昨今ではHDDが別売りのQNAPやSynology、droboなど自由度の高いNASがシェアを伸ばしています。

QNAPやSynology、droboなどHDD別売りのNASキットといわれる機種は、

ユーティリティが豊富で自由に選択して導入できるため、

様々な用途で使うことができるという特徴があります。

ただ、普通に設定した場合、

ディスク容量の追加が可能なシンボリュームといった動的なボリュームで構築される場合があり、

そういった動的ボリュームではトラブル時のデータ復旧の難易度が跳ね上がってしまいます。

動的ボリュームの仕様はメーカーによって様々で、

データ復旧をおこなうためにはそれぞれのメーカーに対応したノウハウが必要となります。

また、大容量化も著しいため復旧にかかる期間は増加傾向にあり、

復旧までの時間を短縮したいなど緊急度の高い状況の場合は、

専門性の高い業者を選択しないと思わぬ遠回りをすることになるかもしれません。

 

 

暗号化HDDのご依頼が急増

 

コロナ禍でテレワーク時のセキュリティ対策やエモテット、ランサムウェアなどサイバー攻撃への対策など、

セキュリティリスクの増加にともないその対策に注力する企業が増えました。

その対策の一環としてパソコンの暗号化を実施する企業もすでに珍しくなくなりました。

特に上場企業ではその傾向が顕著で、

昨年、上場企業から支給されたノートパソコンのデータ復旧をご依頼頂いたケースにおいては、

その8割以上で暗号化が施されていました。

また、Microsoftのsurfaceなどでは初期状態から暗号化が設定されており、

ユーザーが意識することなく利用している場合もあります。

以前は専用のソフトを購入して暗号化していたのですが、

最近ではWindowsにBitLockerという暗号化機能が標準で搭載されており、

マザーボードがBitLockerに対応してさえいれば暗号化を施すことができるため、

導入のハードルが下がったこともその一因かと思われます。

今後、暗号化を実施する企業は更に増えると予想されますが、

少しだけリスクもあります。

暗号化をおこなったパソコンでデータを取り出したい場合、

回復キーと言われる復旧するためのパスワードのようなものが必要です。

ただ、回復キーをなんらかの理由でお持ちでない場合、

データの取り出し(データ復旧)が不可能になるというリスクです。

回復キーを解析することは現時点ではほぼ不可能であることから、

バックアップなどの事前対策をおこなっておかないと、

万が一の際にリカバリーが効かないという事態になります。

また、個人においても例えばIO-DATAから発売されたエントリーモデルのNASなどでは、

標準で[じぶんフォルダ]という暗号化が設定されています。

昨年からこの[じぶんフォルダ]が搭載されたNASの復旧依頼が増えており、

当社でも研究を続けていますが、

症状により復旧できない事例も残念ながら存在しているのが現状です。

 

レコーダーのデータ復旧が増加

 

コロナ禍で在宅時間が長くなっていることもあってか、

レコーダー復旧のご依頼が増えております。

特に10年前後お使いのDVDレコーダーやBDレコーダーが壊れ、

HDDに保存していたホームビデオのデータを復旧したいというご依頼が多いです。

昨年1月では7件のご依頼でしたが今年の1月では28件のご依頼と倍以上に増えています。

レコーダーの場合、メーカーや機種によってその仕様が異なるため、

それぞれに対応したノウハウを持ったデータ復旧業者で無いと対応できない場合が発生します。

また、地デジの録画データなど著作権保護法に抵触する恐れのある場合は

復旧作業自体ができないケースもありますので注意が必要です。

 

 

海外でのデータ復旧ニュース その①

 

データ復旧のための機材として有名なPC-3000から

PC-3000 PortableIIIが発売されました。

PC-3000 Portableは持ち運び可能な復旧機材ですが、

以前は転送スピードの低さなど実運用に耐えないと敬遠されておりました。

実際当社でも出張でデータ復旧をおこなう場合は通常版のPC-3000を持参しております。

今回はそういった弱点を克服したモデルとなっているそうですが、

当社ではまだ稟議が、、、

また、SSD、Flash、RAID、SASなど単体HDD以外にも対応可能となっています。

ただ、全部に対応させるとかなり高額になります。

HDD単体のみのモデルで8750ユーロ、

SAS以外全部対応モデルだと13,770ユーロですから180万円ぐらいです。

 

海外でのデータ復旧ニュース その②

 

HDDメーカーの大手SEAGATEが

これまでおこなっていた海外からのデータ復旧サービスを取りやめることになりました。

サイト上は特にアナウンスありませんが、

昨年秋頃からすでに依頼ができない状態になっています。

かなり状態の悪いHDDでもデータを出せたケースがあることから一部で評価されていただけに残念です。

ただ、かなり期間がかかる(2ヶ月ぐらい)、

たまに間違えて発送される(ヨーロッパからアメリカに行ってたり)、

HDDが返却されたらパーツが無い、

そもそもHDDが返却されないなど、

利用者側に覚悟が必要なサービスでもありました。

 

海外でのデータ復旧ニュース その③

 

最近、とある海外のデータ復旧業者で技術革新があったのではないかとの噂があります。

国内においてもプラッタ面の研磨、塗布、AI復旧など事実は別として新技術をアピールする業者は多数ありますが、

その有効性についてはなかなか実データとして知らされることはありませんでした。

今回、噂のたった業者では、

実例として高難易度のHDDでも復旧を成功させているというそうです。

特にST200DM001など

国内の業者全員が嫌がるような型番のHDDでも復旧に成功してくるようで、

なんらかの技術革新があったのではないかと注視しています。

 

 

 

 

さて、ここのところ業界に大きな変化が起きているな、

と感じたいくつかの状況変化について解説させて頂きました。

ついにデータ復旧業界にも生き残りをかけた競争が始まったという印象です。

技術力、サービス力では負けるつもりはありませんが、

驕らず、真摯にお客様の満足するサービスを提供できるよう努力を続けていきたいと思います。

 

 

 

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