データ復旧事例
【データ復旧事例】豊岡市の法人様より:落雷後の「EMモード」からTeraStation TS5400D0804をスピード復旧
兵庫県豊岡市の法人様より、大切に運用されていたBuffalo製TeraStationのデータ復旧をご依頼いただきました。今回は、冬季特有の気象状況下で発生した「あるある」なトラブルから、データを救い出した事例をご紹介します。
ご依頼地域 :兵庫県豊岡市
機器種別 :NAS
型番 :Buffalo TeraStation TS5400D0804
容量 :2TB×4台
症状 :落雷注意報が発令された際の停電後、EMモード表示でアクセス不能
障害の状態 :HDD2台の磁気ヘッド不良およびRAID崩壊
復旧期間 :4日間
お問合せ内容:落雷後の停電で、全業務データが詰まったNASが沈黙
兵庫県豊岡市の法人様より、「数日前の激しい雷と停電の後、社内で共有しているTeraStationにアクセスできなくなった」とお電話をいただきました。当時は豊岡市周辺に雷注意報が出ており、お客様は「落雷で焼けてしまったのではないか」と非常に不安なご様子でした。中には長年蓄積してきた設計図面や見積書、進行中のプロジェクト資料がすべて保存されており、共有フォルダが開けないことで業務が完全にストップしているとのこと。豊岡市から三宮のラボまでは距離があるため、郵送キットをご案内し、診断依頼を承ることとなりました。
診断結果:磁気ヘッドの読み取りエラーを確認
機器到着後、直ちに初期診断を開始しました。内蔵されている4台のHDD(2TB)をデータ復旧専用機器で診断した所、1番および3番スロットのHDDにおいて、データの読み取りを担う磁気ヘッドの動作が不安定である事が分かりました。当時市街地への直接の落雷は記録されていませんでしたが、停電や瞬時電圧低下に伴う急激なシャットダウンが、動作中のHDDに致命的な負荷を与えたものと考えられます。この2台の障害により、RAIDシステムが維持できず、液晶画面に「EMモード」が表示され、データの読み出しが一切できない状態に陥っていました。
復旧作業実施:専用機器を用いて99%以上のデータ抽出に成功
まず、物理障害が発生している2台のハードディスクに対し、これ以上の負荷をかけないよう細心の注意を払いながら、セクタ単位で全データを別の正常なディスクへ移し替えるクローン作成作業を行いました。次に、作成した2台のクローンディスクと正常であった2台のディスクを合わせ、専用機器上でRAID情報を仮想的にシミュレートすることで、仮想RAIDで再構築を試みました。この過程で欠損していたファイルシステムのインデックス情報を修復し、元のフォルダ構造を維持したままデータを抽出できる状態にまで復元を進めました。
復旧作業の結果:最重要データを含む99%以上のデータの復旧に成功
最終的に、約4.5テラバイトにおよぶ全データの99パーセント以上を救出することに成功いたしました。お客様に「リモートデータ確認」を実施し、お客様ご自身の目で復旧されたフォルダ内を直接ご確認いただきました。お客様からは、最も重要視されていた最新の設計図面データがすべて正常に開けることが確認できた際、画面越しに安堵の声が漏れる場面もありました。整合性チェックを経て、救出したデータは新しい外付けハードディスクへ移行し、ご依頼からわずか4日間で豊岡市のお客様先へ即日発送いたしました。
技術者よりアドバイス:EMモード発生時の注意点
今回の事例のように、直接の落雷がなくても「落雷注意報」が出るような天候下での停電や電圧の乱れは、精密機器にとって非常に大きな脅威となります。NASを運用する際は、停電時に安全にシャットダウンを行うための無停電電源装置(UPS)を導入することが、物理的な故障を防ぐ最も有効な手段です。また、液晶画面に「EMモード」が表示された際、安易にファームウェアのアップデートを試みることは、物理障害がある場合にはトドメを刺す行為になりかねないため、まずは電源を切り、何も操作をせずに専門家へ相談することがデータ復旧率を高く保つための鉄則といえます。
まとめ:豊岡市でのTeraStationトラブルはデータ復旧クイックマンまで
本事例は、兵庫県北部特有の冬季の気象状況下で発生したトラブルでしたが、お客様が異変を感じてすぐに使用を中止し、専門家へ委ねてくださったことが早期解決に繋がりました。豊岡市や養父市、朝来市といった遠方のお客様であっても、郵送での対応やリモートでのデータ確認体制を整えることで、対面と変わらないスピード感と安心感を持ってサポートすることが可能です。落雷や停電という予期せぬ事態であっても、適切な初期対応と高度な解析技術を組み合わせることで、業務停止のリスクを最小限に抑え、確実なデータ復旧が実現できることを証明した事例となりました。
FAQ
Q1. 直接の落雷がなくても、雷注意報が出るような天気でNASは壊れるのですか?
A1. はい、落雷そのものよりも、それに伴う停電や電圧の乱れによる強制終了が原因で、今回のようにハードディスクが物理的に故障したりRAID構成が崩れたりするケースは非常に多く見られます。
Q2. EMモードになった際にファームウェアのアップデートを行っても大丈夫ですか?
A2. 物理的な読み取りエラーがある状態で書き込み操作を行うと、データの決定的な上書きやヘッドの完全破損を招く恐れがあるため、ご自身でのアップデート作業は非常にお勧めできません。
Q3. 豊岡市のような遠方から郵送する場合、梱包に不安がありますがどうすればいいですか?
A3. 精密機器を安全に輸送するための緩衝材と専用の箱をお持ちし集荷担当者が梱包の上集荷致しますので、お客様側で特別な準備をいただく必要はなく、安心して発送いただけます。
Q4. データの復旧作業には通常どの程度の期間が必要ですか?
A4. 今回のような軽度物理障害を伴うRAID復旧の場合、診断から納品まで平均して3日から5営業日程度をいただいており、スピードを要する場合は特急での対応も承っております。
Q5. 郵送での依頼だと、どのようなデータが戻ったか確認できないのが不安です。
A5. 弊社ではオンラインでのリモート確認システムを導入しており、お客様のパソコンから弊社の解析端末の画面を確認することで、お手元に届く前にファイルの整合性をチェックいただけます。
【クイックマンからのお知らせ】
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