データ復旧事例

姫路データ復旧事例｜システムが起動しないDell PowerEdge T330から出張特急対応で社内データの完全復旧に成功！

投稿日：2025.10.16 更新日：2025.10.16

メーカー：DELL製
型番：PowerEdge T330　容量：SAS 1TB×4
症状：起動不可
障害：複合崩壊
期間：即日先行納品

お客様からのお問合せ内容：システムが起動せず業務が停止

姫路市内でITサービス業を営む法人様より、「社内のサーバーが朝から起動しなくなり、共有フォルダや業務システムにアクセスできない」との緊急連絡をいただきました。使用されていたのは Dell PowerEdge T330（SAS 1TB×4／RAID5構成、Windows Server 2016搭載）。社内では顧客管理・サポート履歴・請求関連などのデータが保存されており、代替システムは存在しません。週末の処理業務を目前に控え、止められない状況とのことで、「すぐに来てほしい」とのご要望を受け、神戸三宮ラボから技術スタッフが 出張で特急対応 に向かいました。

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診断結果：コントローラのキャッシュ異常によるRAID情報破損

現地にてサーバー本体を開封し、データ復旧専用機器を接続して診断を実施。HDD4台の動作を確認したところ、物理的な破損や異音はなく、すべて通電可能でした。しかし、RAID構成情報が破損しており、仮想ディスクをOSが認識できない状態。ログから、電源投入直前にRAIDコントローラのキャッシュエラーが記録されており、これがRAID情報破損の原因と判断しました。ファイルシステムの損傷が懸念されるため、RAID解析と仮想再構築によるデータ抽出を提案。お客様にはNDA（秘密保持契約）を締結のうえ、最重要データを現地で即日復旧、残りを持ち帰って完全復旧を行う二段階対応をご案内し、了承をいただきました。

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復旧作業実施：現地でRAID再構築・最重要データの即日抽出

データ復旧専用機器を現地に持ち込み、HDD4台を接続。破損したRAID構成を解析し、仮想的にRAID5を再構築しました。フォルダ構造を確認すると、顧客管理データと請求書フォルダが最優先で必要なことが判明。これらを即日抽出し、ノートPCでファイルの開閉を確認いただきました。残りのデータについてはHDDをラボへ持ち帰り、再解析とセクタ単位のクローン作成を経て完全復旧を実施しました。現地作業は当日中に完了し、業務に支障をきたさないよう最短で復旧を進めました。

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復旧作業の結果：最重要データを即日納品し翌日には完全復旧

最重要データを即日納品できたことで、翌朝には社内業務が平常通り再開されました。お客様からは「別の業者では持ち帰りで数日必要と言われたが、現地で即日復旧できるとは思っていなかった。本当に助かった」と感謝の言葉をいただきました。翌日にはラボで全データを検証し、整合性を確認したうえで外付けHDDに保存。郵送納品を行い、ファイル開封テストでもすべて問題なく動作することを確認しました。

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技術者より

RAIDコントローラのキャッシュ異常は、長期間稼働による経年劣化や突発的な電源瞬断によって発生することがあります。特にUPS（無停電電源装置）未導入の環境では、停電やブレーカー操作時にRAID情報破損が起こるリスクが高まります。定期的なバックアップの確認と、コントローラのログ点検を行うことでトラブルを未然に防ぐことが可能です。

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まとめ

本事例は、姫路市のITサービス業法人様よりご依頼いただいた Dell PowerEdge T330（SAS 1TB×4／RAID5構成） のRAID情報破損による起動不能のケースです。物理障害はなく、コントローラのキャッシュ異常が原因と判断。現地で最重要フォルダを即日抽出し、翌日に全データを完全復旧。出張特急対応によって、業務を止めずに復旧を完了しました。