データ復旧事例

神戸市中央区ポートアイランドデータ復旧事例｜ブルースクリーンループで起動しないノートPCから研究データを特急復旧に成功！

投稿日：2025.10.15 更新日：2025.10.15

メーカー：NEC製
型番：Express5800/T110j-S　容量：SAS 600GB×4
症状：Windows Serverのログイン画面に進めない
障害：複合崩壊
期間：即日先行納品

お客様からのお問合せ内容：共有フォルダにアクセスできない

神戸市北区に拠点を構える物流業の法人様より、「ファイルサーバーの共有フォルダに突然アクセスできなくなった」とのご連絡をいただきました。システム担当者様が確認したところ、サーバー本体のランプがオレンジ点灯し、Windows Serverのログイン画面に進めない状態。使用されていた機種は NEC Express5800/T110j-S（SAS 600GB×4） で、受注データ、出荷管理表、取引先情報などが保存されていました。社内のバックアップはNASに自動で行っていたものの、確認すると1カ月前からバックアップが停止しており、現状の業務データはこのサーバーにしか存在しませんでした。「業務が完全に止まってしまう」とのことで、特急対応をご希望され、当日中に神戸三宮ラボへお持ち込みいただきました。

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診断結果：RAID情報破損による論理障害

データ復旧専用機器に4台のSAS HDDを接続し、それぞれの動作状況を診断した結果、物理的な損傷や磁気ヘッド異常は見られませんでした。しかし、RAID構成情報が破損しており、システムがアレイを正しく認識できない状態でした。SMART情報には軽度のセクタエラーが確認されたため、経年劣化による読み取り不安定が疑われました。お客様には、最重要フォルダを優先的に復旧し、その日のうちに確認できるよう作業を進め、残りのデータは翌日以降に納品する二段階対応をご提案。了承をいただき、即座に作業を開始しました。

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復旧作業実施：RAID再構築とフォルダ構造の修復

4台のSASドライブのうち軽度の読み取りエラーが見られた2台について、専用機器でセクタ単位のクローンを精密制御しながら作成しました。通常のディプリケーターとは異なり、データ復旧専用機器はリトライ制御やヘッド間調整を細かく行うことで、経年劣化したドライブからも安全にクローンを取得できます。クローン完了後、RAIDパラメータを解析してRAID5構成を仮想的に再構築。ファイルシステムを読み込むと、共有フォルダ構造が正常に確認できました。最重要データである出荷管理フォルダを即日抽出し、残りのデータについては翌日以降の検証とコピー作業を実施しました。

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復旧作業の結果：最重要データを即日納品し業務再開

最重要データの即日納品により、翌日の出荷業務は予定通り再開することができました。お客様からは「他社では1週間かかると言われたのに、当日中に納品してもらえて本当に助かった」と感謝のお言葉をいただきました。残りの全データも翌日には完全復旧を完了し、ファイルの整合性を確認。外付けHDDに保存して納品し、社内担当者様によるファイル開封確認のうえで全データを無事お引き渡ししました。。

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技術者より

本事例は、神戸市北区の物流業法人様よりご依頼いただいた NEC Express5800/T110j-S（SAS 600GB×4／RAID5構成） のRAID情報破損によるアクセス不能のケースです。物理障害は確認されず、RAID再構築とフォルダ構造修復により特急対応でデータを復旧。最重要フォルダは当日中に納品し、翌日には全データを完全復旧しました。

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まとめ

本事例は、神戸市中央区ポートアイランドエリアの研究機関で使用されていた HP ZBook 15 G3（1TB） の論理障害によるブルースクリーンループのケースです。物理障害はなく、ファイルシステム修復とディレクトリ再構築により特急でデータを復旧しました。研究発表資料の即日納品に成功し、業務継続を支援した事例です。