データ復旧事例

神戸市長田区データ復旧事例｜LANDISK XR 緊急のお持込！停電後アクセス不可から重要データを特急対応で成功！

投稿日：2025.10.01 更新日：2025.10.01

メーカー：I-O DATA（アイオー・データ）製
型番：LANDISK XR HDL4-X4　容量：1TB×4台
症状：起動しない
障害：複合障害
期間：2日

お客様からのお問合せ内容：出社後、NASにアクセスできない事が判明

神戸市長田区に拠点を置く卸売業の法人様より「夜間に停電があり、その翌朝からNASにアクセスできなくなった。重要な取引データが開けず業務が止まっている」と緊急のお電話をいただきました。使用されていた機器は I-O DATA LANDISK XR HDL4-X4（1TB×4台） で、取引先との契約書類や受発注データ、請求書管理ファイルなどが保存されていました。お客様は「すぐに診てもらいたい」とのことで、神戸三宮ラボへ直接お持込いただき、特急対応での診断と復旧作業を希望されました。

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診断結果：停電によるRAID崩壊判断　不良セクタも確認

ご来店後すぐにデータ復旧専用機器に4台のHDDを接続して診断を行いました。結果として、停電によりRAID構成情報が破損しており、システムとしては起動できない状態でした。また、HDD4台のうち1台に不良セクタが多数発生していることが確認されました。このままではRAIDを正しく再構築できないため、障害HDDの内容を安全に確保するために専用機器でのクローン作成が必要と判断しました。さらに、ファイルシステム自体に破損が生じている可能性も説明し、秘密保持契約（NDA）を締結した上で復旧作業を進めることとなりました。

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復旧作業実施：精密クローン作成と仮想RAID再構築

不良セクタが発生していたHDDに対して、データ復旧専用機器を用いて精密なセクタ単位でのクローンディスク作成を行いました。この専用機器は一般的なディプリケーターと異なり、読み取り負荷やリトライ回数を制御しながら不安定な領域を丁寧に抽出することが可能で、経年劣化が進んだHDDでもデータの安全確保を実現します。作成したクローンを含む4台で仮想RAID5を再構築し、整合性を確認。無事にファイルシステムも正常に認識できたため、業務継続に欠かせない取引データを優先的に抽出し先行納品させて頂きました。その後、残りのデータについても時間をかけて解析と抽出を進めました。

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復旧作業の結果：最重要データを即日復旧、残りも後日納品

特急プランで作業を進めた結果、ご来店いただいた当日中に最重要データの復旧が完了し、その場でお客様に内容をご確認いただきました。業務に必要な契約書や受発注ファイルが即日復旧されたことで、翌日以降の業務に大きな支障をきたさずに済んだと大変喜ばれました。残りのデータはクローンディスクを用いて追加解析を行い、数日後にすべてのデータを外付けHDDに保存して再来店時に納品。お客様からは「初動が早くて助かった。地元で即日対応してくれるのは非常に心強い」と感謝のお言葉をいただきました。

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技術者より

停電や電源障害によるRAID崩壊は、予期せぬタイミングで突然発生します。特にNASは24時間稼働していることが多く、障害時には最新のデータが失われやすい特徴があります。定期的にUPS（無停電電源装置）の動作確認を行い、寿命が近い機器は早めに交換することが重要です。また、不良セクタのような物理障害は経年劣化とともに増加するため、SMART情報の確認や異音・動作遅延が見られた際には早期対応を心掛けるべきです。

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まとめ

神戸市長田区の卸売業法人様で発生した I-O DATA LANDISK XR HDL4-X4（1TB×4台 RAID5）の障害事例をご紹介しました。夜間の停電後にRAID崩壊が発生し、さらにHDD1台に不良セクタが生じていましたが、特急対応により最重要データを即日復旧。その後すべてのデータを完全に復旧して納品することができました。本事例は、停電という突発的な要因に加えてHDDの経年劣化が重なった典型例であり、迅速なご依頼が被害を最小限に抑える結果となりました。