
データ復旧事例
西宮市 学習支援業|物理障害に起因するRAID崩壊でアクセスできないI-O DATA LANDISK HDL4-G4.0からデータ復旧に成功した事例

メーカー:I-O DATA(アイオー・データ)製
型番:LANDISK HDL4-G4.0 1TB×4
症状:アクセスできない
障害:複合障害
期間:5日間
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:お客様より
西宮市内で複数の学習塾を展開する法人様より、「共有NASに急にアクセスできなくなり、授業用教材や模試データが取り出せない」との緊急相談を受けました。機器はI-O DATA製LANDISK「HDL4-G4.0」で、発売から10年以上経過した世代です。4台のHDD(1TB×4)でRAID5構成、各教室の教材更新や成績管理に日常的に用いられていました。週末明けの月曜朝に利用不能となり、当面の授業運営に支障が出るため最優先での診断・復旧をご希望でした。メーカー窓口では機器交換を含む修理案内のみで、保存データの取り出しは対象外との説明だったため、データ復旧の専門対応を求めて当社にご連絡いただいた、という経緯です。
データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:診断結果
本体からHDD4台を取り外し、データ復旧専用機器で個別に診断を実施したところ、2台のHDDで顕著な不良セクタと磁気ヘッドの動作が不安定によるリードリトライを確認しました。長期間使用した結果、4台中2台に物理障害が発生した為、論理的にRAIDが認識できない状態(=RAID崩壊)に陥っていました。すなわち本件は「物理障害(経年劣化)が原因で論理的なRAID崩壊が発生した」ケースであり、配列復元にはまず物理的に安全なクローン作成が不可欠と判断。配列パラメータの自動検出だけでは整合しない痕跡があるため、手動解析も前提とする方針で見立てを固めました。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:復旧作業実施
はじめに状態悪化が進む2台から優先してクローン化を実施しました。比較的軽度の1台はそこまで時間をかけなくても99.99%以上のデータ回収率でクローニングが完了しました。
もう1台の障害が重度のHDDはデータ回収に時間をかけなければならず、繰り返し丁寧に取得した結果、99%以上のデータを取得する事が出来ました。残る2台も同程度稼働していると考えられるのでクローンを取得。4台分のクローンディスクが揃った段階で、ストライプサイズ、順序、回転、パリティ配置などRAID5のパラメータを総当たりとヘッダ痕跡の突合で解析し、矛盾の少ない仮想配列で仮想RAIDを構築しました。重要フォルダから検証的に抽出。専用のツールを使い、約24時間で安全に完了しました。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:復旧作業の結果
診断開始から納品までのリードタイムは約5日間でした(初期診断・方針決定:約半日、クローン作成、RAID解析8時間、整合確認、検品・目視チェック・お客様確認)。復旧率はファイル数ベースで約99%、容量ベースで約99%を確保。直近学期の教材・答案スキャン・成績エクスポートなど運営必須データは完全に読み出せました。納品前にリモートでお客様に当社検証端末へ接続いただき、想定ファイルの存在・オープン可否・サムネイルの整合などを確認。問題がないことを相互で確認のうえ、外付けドライブに格納してご納品しました。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:担当技術者より
今回のように物理的劣化が進んだHDDが混在すると、配列は論理的に崩壊しやすく、通電継続や自力のリビルド試行は障害を増幅させます。兆候としてはアクセスの遅延、断続的な切断、イベントログ上のI/Oエラー増加、異音などが代表的です。塾のように平日稼働が連続する環境では、NAS依存を前提にしない多層バックアップが重要です。具体的には、世代管理付きバックアップの外部ストレージ保管、別筐体または別拠点へのレプリカ、クラウドストレージの組み合わせを推奨します。さらにS.M.A.R.T.のしきい値監視や容量超過の予防、HDDの計画更新(例:24〜36カ月ごと)を運用ルールに組み込むと、突然の停止に直面しても授業への影響を最小化できます。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:まとめ
本件はI-O DATA LANDISK HDL4-G4.0(1TB×4/RAID5)で、物理障害(経年劣化)を起点に論理的なRAID崩壊が発生し、結果として「アクセスできない」状態となった事例でした。まずクローンディスクを作成し、配列の手動解析と整合検証を重ねることで、高い復旧率を確保して短期間での授業再開を後押しできました。古い筐体・古いHDDの継続利用は、見かけ上正常でも突然の停止リスクが高まります。運用に不可欠なデータほど、保全は“二重三重に”。更新計画・バックアップ・監視の三本柱をこの機会に点検されることを強くおすすめします。
西宮市 HDL4-G4.0 特急データ復旧事例:FAQ
Q1. タイトルにある「物理障害に起因するRAID崩壊」とは何ですか?
A1. まずHDDの物理的劣化で読み取り不良が増え、その影響でRAIDのメタデータやパリティ整合が乱れて論理的に配列が成立しなくなる状態を指します。物理→論理の順で障害が連鎖する典型例です。
Q2. 同じ状況で安全に試せる対処はありますか?
A2. 通電・再起動・リビルドやfsck等の修復試行は避け、速やかに電源を落として専門家の物理クローンを優先してください。通電時間の積み増しは致命的な再悪化を招きやすくなります。
Q3. 復旧にかかった具体的な時間配分は?
A3. クローン約56時間、RAID解析約8時間、コピー約24時間、検品とお客様確認を含め全体で約5日です。データ量やHDDの状態により短縮・延伸します。
Q4. 復旧後も同じHDDやNASを使ってよいですか?
A4. 物理劣化のあるHDDの再利用は推奨しません。新しいHDDと現行世代NASへ移行し、世代管理付きバックアップと監視を合わせて導入してください。
Q5. 予防のための現実的な一歩は?
A5. まずは現状把握としてS.M.A.R.T.収集と容量・エラーログ点検、次に週次のオフライン(もしくはクラウド)バックアップ確立、年度更新時の計画的HDD交換から始めるのが現実的です。
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