データ復旧事例

【TVで紹介】神戸三宮ラボ事例：HDD交換中にフリーズしアクセスできなくなったASUSTORからデータ復旧成功しました（神戸市中央区映像制作会社）

投稿日：2024.03.15 更新日：2024.03.15

メーカー：ASUSTOR 社製
型番：NIMBUSTOR 2 AS5202T　容量:4TB×2
症状：アクセスできない
障害：物理障害・RAID障害
期間：4日

お客様より：神戸三宮ラボに今からASUSTORを持って行くので、保存している動画データを復旧お願いします

ASUSTOR社製のNIMBUSTOR 2 AS5202TをRAID1でご利用になっているお客様です。1台のHDDが赤ランプ点灯になっている事を気づかれたので交換方法をメーカーサイトで確認しながら行われたところ、交換後の自動リビルド中に通電はしているもののフリーズしてしまったようです。丸一日放置され状況が変わらなかった為強制的に電源を入れなおしたところデータ領域にアクセスできなくなってしまったとご相談頂きました。お近くに事務所があり、こちらに今からお持ち込み頂けるとの事でした。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：物理障害の処置を行った後、RAID対する処置を行い復旧可能と判断

お客様にご来店頂きお伺いした所、かなりお急ぎですぐに診断して欲しいと仰られたので、申込用紙に記入を頂きすぐに無償診断を行いました。本体電源投入しランプ状態を確認すると、ハードディスクLEDが異常を示しています。内蔵HDDをASUSTORから取外しデータ復旧専用機器で診断を行います。交換したHDDにアクセスすると中には3分の1程度のデータしか書き込まれていませんでした。元々内蔵されていた2台のHDDには不良セクタが発生している事を確認しました。恐らく交換後のリビルドで既存のHDDに高負荷が掛かり不良セクタが発生、交換HDDへのデータ書き込みがそこで止まり、ASUSTOR本体もHDD認識できない状態になっていたと思われます。最後まで動作していたHDDをクローニングしソフトウエア上でRAID1とし構成させることで今までの保存データが確保できる可能性をお伝えしました。

復旧作業にチャレンジです：ASUSTORからクローンディスク作成と仮想RAID

ASUSTORに保存されている動画データが納期をまでかなり時間がタイトな為、特急対応でのご依頼なりました。まずは当該HDDのクローン作製を行います。初めは障害が発生していないデータ領域をクローニングします。次にHDD内の磁気ヘッドと言うデータを読み取る部品を専用機器で細かく制御し、時には負荷をかけ出来るだけ精度の高いクローンを作製していきます。4TBのHDDの為、クローニングに時間は掛かりましたが翌日の夕方には最終的に99.9%以上の精度でクローン作製を終える事が出来ました。次に専用機器のソフトウェア上でクローンディスクをRAID構成していきます。無事にRAID1で構成する事が出来ました。そこからお客様が保存しているデータを納品用HDDに確保します。お客様の方で納品用HDDをご用意する時間が無い為、今回は当店で用意させて頂きました。無事、納品用HDDにすべてのデータを確保する事が出来ましたのでお客様にご来店頂きデータの確認を行って頂く事になりました。

復旧作業の結果：ASUSTOR内のデータがすべて復旧

今回は大容量ながらファイル数はそこまで多く無かった事と順調にすべて進んだのでお預かり日を含めて4日で確保する事が出来ました。お客様にデータ確認のご連絡をさせて頂いた際に「もう終わったのですか？」と非常に驚かれていました。しかし最終的にデータに問題があれば意味はありません。お客様に確認頂いている時間が一番緊張します。最初に喫緊で納期が迫っているデータをご確認されました。全て確認頂き、笑顔で問題が無いことを告げられた時はホッとしました。その他のデータについてもすべて問題なく開く事が出来た為、確保データを納品させて頂き作業終了となりました。

担当技術者より:

NASは冗長性が高く安心してお使いいただけますが、1台のHDDに障害が発生した際、HDD交換時に今回の様なトラブルが発生する事があります。HDD交換する前に別の外付けHDDなどにバックアップを取って頂くとより安心してお使いいただけるかと思います。今回トラブルが発生してすぐにお持ち込み頂いた為、すべてのデータを復旧する事が可能でしたが、電源の入り切りを繰り返し行ったり、市販の復旧ソフトを利用する等で障害がさらに悪化する事も多くあります。トラブル発生後の通電は確認の為の一度だけにし、すぐに我々の無償診断をご活用頂ければと思います。