データ復旧事例

EMモードでデータが読めなくなったテラステーション(TS3200D0402)からのデータ復旧(物理障害　大阪市西淀川区　製造業)

投稿日：2023.07.27 更新日：2023.07.27

メーカー：バッファロー製(内蔵：Seagate製)
型番：TS3200D0402(内蔵：ST2000DM001)
症状：データへのアクセスができない
障害：物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

データ用のサーバーとして使用していました。半年ほど前からたまに動きが不安定になることがあったのですが、再起動を行うと治っていたためそのまま使用していました。二日ほど前に同じようなよう状態出た際に、いつものことと思って再起動を行うと起動できなくなり、EMモードという表示が出てきました。メーカーサポートなどに相談して使えるように試してみましたが、状況尾は改善されませんでした。PDFと写真とCADのデータがほとんどです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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診断の結果

データ復旧専用機器にてテラステーションのハードディスクに対して初期診断を行いました。どちらのハードディスクからもデータの読み書きができなくなっている不良セクタが見つかってきたため、クローン作業が必須となる物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

テラステーションのハードディスクそれぞれを専用機器にてクローン作業を行ました。1番で使用されているハードディスクは全体領域の0.001%ほど、2番で使用されているハードディスクでは0.03%の領域が不良セクタとなり、情報の読み出しができませんでした。作成したクローンディスクをRAIDデータ復旧用機器に接続し、データの状態を確認してみました。それぞれのクローンディスクへの直接アクセスにて確認できたデータやRAIDを再構築した環境でのデータの状態が一致するような状態ではなかったため、データの一時取得を2台のクローンディスクで行って、再度データの確認を行ってみたのですが、1番と2番のディスクの間で最新の更新日付を持つデータが半年ほど違っていることを確認しました。データ復旧の相談をいただいた直近の日付を確保データ内にあるPDFと写真のデータを30ファイルずつ選択してオープン確認を行たところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

お客様へ作業完了の報告を行った際に、取得できたデータの確認を行いたいという要望をいただいたので、ご来店いただいてのデータ確認を行っていただくことにしました。確認作業を行っていただいたところ、復旧作業成功という判断をいただくことができましたが、フォルダの構成だけを確認されていたため、念のためにいくつかのファイルをランダムに開いていただき、正常に開けることを確認いただいてから、納品用媒体でデータの移行を行って、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

RAIDを構成する機器を再度使用できるようにするため、メーカーサポートと相談されて対応を行っていくことは問題ないのですが、たまに現場判断などで構成するディスクの順番を入れ替えたり障害が起きているかもしれないと思われるディスクを外して再使用を試される方がおられます。このような対処を行われると、本体側でハードディスクを認識した情報が今までと違うと判断した時に、RAIDの再構築が行われ、もともとデータを復旧できる可能性のあった状態のものがデータをあきらめなければならない状態になってしまっている場合もあります。RAIDを構成している機器でとらぶるが発生した場合は、ディスクの入れ替えなどは一切行わず、フリーダイヤルよりクイックマンへご相談いただくことをお勧めします。