データ復旧事例

データアクセス不可（テラマスター）D5-300からのデータ復旧成功事例（重度物理障害発生　大阪市中央区　デザイン事務所）

投稿日：2022.09.03 更新日：2022.09.03

メーカー：TerraMaster（テラマスター）
型番：D5-300
症状：データアクセス不可
障害：物理障害
HDD構成：3TB×5台構成　RAID5　（復旧データ容量9.8TB）
期間：6日間

※オプション料金別

お客様より

ファイルサーバーの容量が足りなくなり、容量アップの為にサーバにＵＳＢで接続していたTerraMaster（テラマスター）にアクセスできなくなりました。普段サーバを介してネットワーク上からアクセスしています。障害発生後に、サーバから取外しWindowsのパソコンに直接USB接続でつないでみましたがデータにアクセスすることができない状態です。エラーランプも点灯しておりどうして良いかわからずご相談させていただきました。なるべく早いデータ復旧を希望します。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

障害の発生したTerraMaster（テラマスター）の診断の結果

TerraMaster（テラマスター）D5-300に内蔵されている5台のハードディスクをTerraMaster（テラマスター）本体から取外しデータ復旧の専用の機器で診断を行いました。結果としては、1番～5番まである5台のハードディスクの内、2番ハードディスクおよび3番ハードディスクに物理的な障害が発生していました。特に2番のハードディスクは通電を行ってもモータが全く回転しない重度の障害が発生していました。

TerraMaster（テラマスター）D5-300からのデータ復旧作業にチャレンジです

正常に動作する1番4番5番のハードディスクに記録されている情報を解析しRAID5構成で構成されている可能性が高いことを確認しました。次に物理障害の発生しているハードディスクの内、専用機器でかろうじて認識させることのできる3番ハードディスクに記録されている情報を確認したところ、半年以上以前に書き込まれた記録しか確認できていませんでした。以上のことより以下のように推測しました。

①1番～5番のハードディスクでRAID5を構築し使用していた。

②半年以上前に3番ハードディスクに障害が発生し3番ハードディスク以外の4台で動作していた。（RAID5構成なので1台が損傷しても動作は可能）

③今回、2番のハードディスクにも障害が発生しデータへのアクセスができなくなった（RADI5構成の場合、2台目の損傷すると動作不能となる）

データを復旧する為には、重度の障害が発生している2番のハードディスクの処置を行う必要があります。

2番のハードディスクに対し分解作業を実施し、基板の調整およびヘッド交換作業を行うことで専用機器上で認識させることができるようになりました。その後、2番ハードディスククローンハードディスクの作成を行いました。また、平行して正常なハードディスクのクローンハードディスクの作成を行い保全を行いました。

全てのクローン作業が完了した後にRAIDの再構築を行った結果お客様のデータを確認することができました。

データ復旧作業の結果

復旧できたデータを当社完了でランダムにオープン確認した結果、30ファイル中30ファイルを正常に開くことができました。また、お客様にも取得できたデータを直接ご確認いただき、正常に復旧できているとのご判断をいただくことができ、無事ご納品させていただくことができました。

担当技術者より

TerraMaster（テラマスター）は中国のメーカーが販売しているRAID機器となります。比較的安価で大容量のストレージとして使用できるため、利用される方も増えてきています。ただし、一度障害が発生してしまうと、どこに相談して良いかわからない等落とし穴もあります。クイックマンでは、バイナリーレベルでのRAID解析が可能ですので、TerraMasterなど新興勢力のRAID機器からでもデータ復旧が可能です。万が一お困りの際には、ご相談いただけますと幸いです。