データ復旧事例

間違った電源アダプタをつないでから認識しなくなった外付けハードディスク(ST1000DM003)からのデータ復旧(重度物理障害　徳島県吉野川市　個人様)

投稿日：2022.07.26 更新日：2022.07.26

メーカー：Seagate製
型番：ST1000DM003
症状：誤った電源を使用してから認識しない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

自治会で使用しているハードディスクです。イベントで使用するポスター用の画像を選ぶために集まって画像を選ぼうとしてハードディスクをつないでみたのですが、煙が出てきたため慌てて電源を抜きました。集まった中にパソコンに詳しい人がいて見てもらったのですが、ハードディスクが動いていないということでした。写真とワードのデータがほとんどで、あまり使っていなかったと思います。過去にやってきたことを失うのはもったいないのでなんとかデータを取り出していただきたいです。徳島石井受付店に持ち込みを希望します。

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診断の結果

お送りいただいたハードディスクの制御基板を取り外し、焼損などの確認を行ってから通電確認を行ってみましたが、ハードディスク自体に通電が行われていることを確認できませんでした。制御基板の物理的な調整を行って再度診断を行う必要があることから重度物理障害での対応が必要であると判断しました。

復旧作業にチャレンジです

まずは制御基板の調整を行って、基盤が正常に使用できる状態にし、ハードディスクへ組み戻して専用機器にて診断を開始しました。診断の結果、部品交換などを含めた物理的な障害は発生していないと判断できる状態であったため、そのままクローン作業を開始しました。クローン作業の結果、ディスク上に保存されている磁気情報のすべてをトラブルが発生することなく取得することができました。作成したクローンディスク上のデータ領域内へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、データの一時取得を行ってファイルのオープン確認を行うことにしました。写真のデータを日付の新しい順に30ファイルほどピックアップし、ファイルのオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開くことができました。

復旧作業の結果

一時確保したデータからデータリストと一部の写真データのサムネイルを作成し、お客様へ確認を行っていただきました。復旧作業の状態などをお伝えし、復旧成功と判断いただけたため、取得データを復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

今回のようなトラブルは、適正な電源機器を接続しなかった場合によくあるトラブルですが、利用期間が長い機器でもパーツの劣化などによるスパークなどで、一時的に大量の電流が流れて破損するような場合もあります。電気を使用して動く機器は、電気が流れることで、個々のパーツが活性化されるのですが、少なからず劣化もしてしまうため、一定の使用期間を経過したら正常に動いていても買い替えを行っていたたくことをお勧めします。データ復旧のご相談、ご依頼いただく際は是非経験豊富なエンジニアがデータ復旧対応しているクイックマンへ！