データ復旧事例

【一体型PCのデータ復旧】ブルースクリーンで起動しないHP機(TPC-Q065-32)からの復旧事例

投稿日:2019.05.24 更新日:2026.7.15

※この記事は2026年7月15日に更新し再投稿したものです

「作業中に突然ブルースクリーンになり、その後Windowsが起動しない…!」

HP ENVY、DELL Inspiron、Apple iMacなどに代表される「一体型PC(All-in-One PC)」
省スペースでデザイン性も高く人気のモデルですが、いざブルースクリーン等のトラブルで起動しなくなると、「自分では分解できず、内蔵ストレージを取り出せない」という絶望的な壁に直面します。

本記事では、突然ブルースクリーンが発生して起動しなくなったHP製の一体型PC(TPC-Q065-32)からのデータ復旧事例をもとに、一体型PC特有の問題点と、専用機器(PC-3000)を用いたプロのデータ救出アプローチを解説します。

📊 復旧事例の概要

  • メーカー・型番: HP(ヒューレット・パッカード)製 TPC-Q065-32
  • 本体構成: OS用SSD + データ保存用HDD の2ドライブ搭載モデル
  • 障害状況: 使用中に突然ブルースクリーンが発生。再起動後、Windowsが立ち上がらない。
  • 障害レベル: OS用SSDの物理障害(不良ブロック発生)
  • 復旧期間: 約2日間

【重要】一体型PCのデータ復旧に関するご注意事項

近年の薄型一体型PC(最新のiMacや、一部の超薄型Windows PCなど)において、ストレージ(SSDやeMMC)がマザーボードに直接はんだ付けされている「オンボード仕様」のモデルにつきましては、物理的なストレージの取り外し・解析ができないため、原則として当社でのデータ復旧対応は不可となっております。ご依頼前にメーカーや型番をお知らせいただければ、対応可否をお調べいたします。

1. 危険!一体型PCに潜む構造的弱点とデータ消失リスク

 

トラブルに直面する前に知っておくべき、一体型PC特有の網羅的な問題点とデータ消失リスクを解説します。

  • 熱がこもりやすく部品の寿命が短い: モニターとPC基板が密着しているため排熱効率が悪く、内部のストレージ(SSDやHDD)が熱によるダメージを受けやすい構造です。
  • 一般ユーザーには分解不可能: 巨大な液晶ガラスパネルが強力なテープで圧着されており、専用工具なしで開けようとすると液晶が割れます。また、内部の極細ケーブルを断線させる二次被害が多発しています。
  • 複雑なデュアルドライブ構成: 今回のHP機のように「OS起動用のSSD」と「データ保存用のHDD」が両方搭載されているモデルが多く、どちらに障害が起きているかの切り分けが困難です。
  • オンボード(基板直付け)の罠: 薄さを追求した最新モデルでは、ストレージがマザーボードにはんだ付け(オンボード)されており、故障した基板からストレージだけを取り外すことができないケースが増加しています。
  •  

2. お客様からのご相談:突然のブルースクリーンで起動不可に

当社神戸三宮ラボ近くの個人ユーザー様からご相談を頂きました。「自宅で仕事の資料を作成している最中に、突然画面が真っ青(ブルースクリーン)になり、強制終了されました。その後電源を入れてもメーカーロゴが出るだけでWindowsが立ち上がりません」との事です。

対象のパソコンはHP製の一体型PC(型番:TPC-Q065-32)です。デスクトップには仕事の最新データが、そして別のドライブ領域には数年分の家族の写真や子供の成長記録が保存されているとのこと。「バックアップを取っておらず、困っています。仕事のデータも重要ですが、特に家族の思い出の写真などだけは絶対に取り出したい」と、大変お困りのご様子でした。

 

3. 難易度の高い一体型PCの分解と初期診断:OS用SSDに「不良ブロック」を確認

お預かりしたHP TPC-Q065-32を、当社の専門エンジニアが経験と専用ツールを駆使して安全に分解しました。
2つのドライブ(OS用SSDとデータ用HDD)を取り出し、データ復旧専用の解析機器に接続して診断を行ったところ、OS用のSSDに多数の「不良ブロック(フラッシュメモリの劣化による物理的な読み書き障害)」が発生していることが判明しました。
Windowsを起動するためのシステムファイルがこの不良ブロックと重なって読み込めなくなったことが、ブルースクリーンの直接の原因でした。

 

4. 復旧作業:PC-3000を使用した精密クローン作成と解析

SSDの物理障害に対して、市販の復旧ソフトなどをかけて無理に読み込みを続けると、コントローラーチップが完全にロックダウンし、データが永遠に失われる危険性があります。

当社では、世界最高峰のデータ復旧専用機器「PC-3000」を使用します。SSDへの電力供給や読み込みの負荷を極限まで制御し、不良ブロックを回避・補正しながら、正常な別のドライブへとデータを精密に転写(クローン作成)していきます。
数時間をかけた慎重な作業の結果、SSD全体の99%以上の領域を安全にクローン化することに成功しました。その後、クローン側の論理的なファイルシステムを解析し、崩れていたフォルダ階層を再構築しました。

 

5. 復旧結果:SSD・HDD両方のデータを無事救出

再構築したSSDのシステムから、お客様が最も心配されていた「デスクトップ上の仕事用データ」を抽出。同時に、正常だったデータ用HDDからも「家族の写真・動画フォルダ」をすべて抽出し、ランダムにファイルが開けるか(データの破損がないか)をテストしました。

結果として、OS側のシステムファイルの一部にエラーがあったものの、お客様の必要なユーザーデータはSSD・HDDともにほぼ100%の状態で復旧に成功しました。

 

6. 担当技術者からのアドバイス

SSDは高速ですが、障害が発生した際の劣化スピードはHDDよりも遥かに速いです。「ブルースクリーンが出た」「再起動を繰り返す」といった症状は、SSDからの明確なSOSサインです。
ここで「なんとか立ち上がってくれ」と祈りながら何度も電源を入れる行為は、不良ブロックを急激に増殖させ、データを完全に消滅させる最も危険な行為となります。異常を感じたらすぐに電源を切り、そのままの状態で我々プロにお任せください。

 

7.その他、一体型PCのデータ復旧事例は以下をご覧ください

一体型パソコンで使用されているハードディスク(MQ01ABD100H)からのデータ復旧(物理障害 愛媛県松山市 飲食業)
一度データ復旧をあきらめた一体型パソコン(Inspiron3043)からのデータ復旧(重度物理障害 香川県高松市 PCサポート業)
電源を入れても起動が確認できない一体型パソコン(PC-GD234TCA7)からのデータ復旧(重度物理障害 岡山県玉野市 小売業)
起動しなくなった一体型デスクトップパソコンからのデータ復旧(大阪市東成区 小売業)
再起動を繰り返す一体型PCからのデータ復旧

 

8.本事例のまとめ

今回は、分解が困難な一体型PCにおいて、SSD(物理障害)とHDD(正常)のデュアル構成という複雑なケースでしたが、速やかに通電をやめてお持ち込みいただいたことが、ほぼ100%の復旧成功に繋がりました。
一体型PCはご自身で分解してHDDやSSDを取り出すことが非常に困難です。画面を割ってしまうなどの二次被害を防ぐためにも、機器ごとそのままクイックマンへお預けください。

 

9. 一体型PC(iMac/HP/DELL等)のデータ復旧 FAQ

Q. iMacやDELL、HPなど、どのメーカーの一体型PCでも復旧できますか?

A. はい、Windows(HP、DELL、NEC、富士通など)からMac(iMac)まで、メーカー問わず対応可能です。ただし「ストレージがマザーボードに直付けされているオンボード仕様」の機種は物理的な取り外しができないため対応不可となります。

 

Q. SSDとHDDの両方が搭載されているモデルですが、両方とも復旧できますか?

A. はい、可能です。どちらのドライブに障害が起きているかを専用機器で正確に切り分け、それぞれに最適なアプローチでデータを救出いたします。

 

Q. 起動中にブルースクリーンを繰り返します。何度も再起動すれば直りますか?

A. 絶対にやめてください。ブルースクリーンは内蔵ストレージ(SSD/HDD)の物理的な故障のサインであることが多いです。再起動を繰り返すたびに部品が消耗し、データ復旧の成功率が著しく低下します。

 

Q. 自分で一体型PCを分解してSSD/HDDを取り出してもいいですか?

A. 一体型PCの分解は専門知識が必要です。液晶パネルの破損や、内部ケーブルの断線など、二次被害を引き起こすケースが多発しております。データが重要な場合は、分解せずにそのままの状態でご相談ください。

 

Q. オンボード仕様(対応不可)かどうか、自分で確認する方法はありますか?

A. ご自身のPCの正確な型番をインターネットで検索し、仕様表のストレージ欄に「eMMC」と記載がある場合や、製品の分解レポート等で「基板直付け」とされている場合はオンボードの可能性が高いです。ご不明な場合は、型番をお控えの上、当社までお問い合わせください。

クイックマンでは、分解が極めて困難な一体型PCのデータ復旧に数多くの実績がございます。「突然ブルースクリーンになった」「メーカーロゴから進まない」といった症状が出た場合は、被害が拡大する前にまずは無料診断をご利用ください。

特急データ復旧の無料診断・お問い合わせはこちら

データ復旧 クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル 0120-775-200まで。

 

 

クイックマン診断店のご紹介

データ復旧クイックマン 心斎橋本店
大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル4F
心斎橋本店
心斎橋本店


(東急ハンズから長堀通沿いに東へ30秒)

データ復旧クイックマン 梅田大阪駅前店
大阪市北区梅田1丁目1-1番3 大阪駅前第3ビル 2F
梅田大阪駅前店
梅田大阪駅前店


(大阪駅から地下街で直結、大阪駅真正面)

データ復旧クイックマン 神戸三宮ラボ
神戸市中央区東町116-2 オールドブライト4F
神戸三宮ラボ神戸三宮ラボ


(三宮駅からさんちか通ってすぐ!市役所の南側です)

データ復旧クイックマン 名古屋本店
名古屋市中区丸の内2-19-25 MS桜通 9F

名古屋本店


(地下鉄桜通線「丸の内駅」から徒歩1分)

 

クイックマン全国受付店のご案内

クイックマンの全国受付店をご案内します

 

技術者イラスト

嶌津 篤勝(しまづ あつかつ)
幼い頃から様々な機器の分解が大好きで、ハードディスクの分解組み立てスピードと正確さはクイックマン随一の分解スピードマスター。精度も高く、分解成功率はなんと98%以上!頼れる分解技術者です。

データ復旧 クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル 0120-775-200まで。

 


お問い合わせ:
  Tel:0120-775-200
  ✉:info@s-systems.jp
https://www.quickman-pc.com/rescue/

データ復旧の相談電話 データ復旧の相談電話メール