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【簡単なことからマニアックなことまで】クイックマン修理エンジニアが教える冷却対策 

2020.07.17

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データ復旧専門クイックマンでは、データ復旧はもちろんのこと、パソコン修理についても

日々たくさんのご相談をいただいております。

パソコンにはハードディスク以外にも様々なパーツが使用されています。どのパーツに

おいても共通することが”電気を使用している”ということです。電気を使用しているということは

もちろん”熱を発生する”ということになります。大学などの教育機関や規模の大きな企業様では

サーバー室という専用の機器設置場所を準備して24時間365日常にクーラー全開で冷却した空気を

循環させて熱による機器破損を防いでいます。何度かデータ復旧のために訪問したことが

あるのですが、1日作業を行っていると冬用の上着が欲しくなるくらいに寒く感じてしまいます。

さすがにサーバー室並みの冷却状態を一般的に維持するのは困難なので、もっと簡単にできる

冷却対策から上級者向けの対策まで紹介したいと思います。

 

どうして冷却対策が必要?

先にも述べた通り、電気を使用する以上、常に熱(冷却)問題がついてきます。

パソコンの場合、熱暴走といってCPUが異常過熱して処理ができなくなる障害が起こることがあります。

熱暴走を防ぐためにCPUには専用のCPUファンという扇風機がついています。温度センサー完備で、

CPUの温度に応じて扇風機の回転数が変わるという素晴らしい機械です。

それ以外にもメモリやハードディスク、ビデオカードや外付けなども熱を発する機器です。これらのどの

パーツが破損してもパソコンがパソコンとして機能しなくなります。外付けハードディスクなどでも場合によっては

冷却対策が必要です。状態によっては火事にもなります。安全に快適に使用し続けることはもちろんですが、

トラブルを最小限にとどめるためにも適度な冷却対策は必要になってきます。

 

パソコン冷却初級編

初級編は誰にでもできる簡単な冷却対策です。

①:パソコンの清掃

②:送風機(USB扇風機など)の追加

以上の二つです。①は以前紹介したパソコン内のホコリ清掃の中でも紹介した、パソコンの内外をエアダスターで

吹き飛ばすだけです。②はノートパソコンであればファン付き冷却台であったり外付けハードディスクなどの

周辺機器であればUSB扇風機を使用していただくだけでもかなりの冷却効果が期待できます。

データ復旧業者の中でもクローン作業を行う際にUSB扇風機などを使用し、お客様からお預かりした大切な

データを守るために、また安定してハードディスクが動いてくれるように冷やしています。ハードディスクの

中には冷却しなければ非常に不安定な動きをするものもあり、冷却することで素直にサクサクと挙動する

こともあるため、特に夏場の復旧作業にはUSB扇風機が欠かせなくなっています。

 

パソコン冷却中級編

ある程度パソコンの分解や組み立てができる方ならできる方法になりますが、

ここからは説明は完全自己責任の対応です。メーカー保証や販売店の延長保証を受けれなくなる可能性が

非常に高いことを十分に理解したうえで、作業を行ってください

①:カバーを外す(ノートパソコン以外)

②:冷却フィンなどのパーツの追加

①のなぜカバーを外すだけで中級?という方もおられると思います。パソコンのケースカバーにはコの字やL字型が

あれば、板一枚をねじ止めしているだけ等いくつかのパターンがあります。カバーを外して設置した際に安定して設置

できる状態でなおかつ内部パーツがむき出しになるため、その対策が行われている必要があります。

また、ケースカバー自体もパソコン内で発生する騒音を防ぐ防音効果もあるため、カバーを外すことで爆音マシンに

変身することもあります。TPO応じて対応していただく必要があります。

②は、発熱するパーツに放熱用の部品を装着して冷却効率を上げることを目的としています。

ほとんどのパソコンパーツに応じて商品が販売されていますが、間違った選択をすると、パソコンケース内に

組み戻せなくなるため、あらかじめ冷却パーツを装着したい部品周りの空きスペースや組み込み時の状態を

入念に確認してから、パーツの調達を行うようにして下さい。

パソコン冷却上級編

ここでの、紹介内容はパソコンを自作したことがある人のみが・・・といった感じになります。

ズバリ!”水冷化”コレ一択です。

単純に冷却性能だけを求めると空冷で問題ないですが、爆音ファンを使用するよりは冷却性と

静音性を両立させるために水冷化をお勧めします。

水冷には以下の2種類のジャンルが存在しています。

①:簡易水冷

②:本格水冷

①はCPUファンとケースファンが一体化された商品です。形状についてはWEB検索していただけると簡単に理解して

頂けると思います。ちなみにプライベートで使用しているメインPCは簡易水冷を使用しています。これが意外に

静かでうたた寝中でも全く気になりません。メーカー製のパソコンでも水冷モデルがありますが、簡易水冷モデルが

ほぼすべてで本格水冷モデルに出会うことはないと思います。

②の場合、パソコンで使用する各パーツごとの冷却用ブロックを調達し、冷却水を通すためのホースの形状を自身で

設計し、組み込んでいく必要があります。モノづくりが大好きな方にはとても楽しい作業になること間違いなしです。

水冷PCにもデメリットがあり、冷却水が減っていくという水冷化には命とりな現象が発生します。簡易水冷の場合、

冷却水が完全密閉され、水量確認できるものがほとんどないため、一定期間使用すると交換作業が必要に

なってきます。本格水冷でも同じことがありますが、導入時にほとんどの場合がリザーブタンクを組み込んでいるはず

なので、タンクに冷却水を追加していけばこの問題は解決できます。本格水冷には本格水冷ならではの

トラブルもありますが、今回の内容とは違ったものになるため割愛させていただきます。

 

まとめ

 

パソコントラブルと温度の関係はなかなか密接度の高いものです。低温状態を維持できれば絶対に壊れないという

モノではないですが、障害発生率を抑えることができるということは間違いではないです。

高温のために動きが緩慢なせいでストレスをため込んでいくより、しっかりと冷やしてサクサク動いてパソコンの方が

気分が良いものではないでしょうか?

できる限りの対応を行って、1年の中で1番トラブルが発生しやすい夏を乗り切りましょう!

 

 

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